関連史料


岡村氏拓本:弁財天・種子十三仏・維摩三尊



岡村庄造氏について


穴観音にある歴史遺産、特に石刻像等について、江戸時代から多くの歴史書に記録されています。
しかし、奥正面石には馬頭観音、左手前石には達磨とかの石刻像のように記録されているものもあり、曖昧なまま、定説となっていたようです。
それも吉備郡史とか総社市史等の権威ある歴史書に記載されています。

そのような状況の中、平成11(1999)年4月に高知市在住の岡村庄造氏が穴観音の線刻石仏像の拓本制作のため遠路にもかかわらず、当地に来られました。
その成果の拓本と解説、及び関連発行物を後日、服部真吾氏に託されています。
拓本は本ホームページ以外、穴観音にも掲示されています。

特筆すべきは、左手前石の左方の線刻像を「維摩」と、さらに奥正面石の線刻像は「弁才天十五童子」と結論されています。
維摩の根拠の例をまだ知りませんが、文殊菩薩との関連で「維摩経」に由来するものとの結論は、穴観音の宗教的意義について大きな関心を抱かせるものです。

以下にその成果と参考資料の一覧を示します。
第二次岡山の石仏(石仏同好会)
弁才天十五童子像 江戸期 (無銘)
十三仏種字曼荼羅 室町中期 (文明十一(1479)年銘)
維摩経縁起三像(維摩居士、文殊菩薩、毘沙門天)室町中期(文明期)

現在、「
土佐史談会」で平成29年度の理事をされています。

2017年11月25日起稿